佛説阿弥陀経~絵解きシリーズ~
仏説阿弥陀経
今からずっとずっと昔、インドにお釈迦様がおられた頃
たくさんのお弟子様の前で、お釈迦様がお話しています。
その中には立派な16人のお弟子様がいました。
天で一番の梵天様や、ほかの神様も集まってきたので
お釈迦様はとても大事なお話をはじめました。
ここから西へずーっといったところに、極楽という世界があり、そこには阿弥陀様がいて、いつもみんなを助けてくれます。
極楽世界というところは、苦しいことがまったくないので、いつも楽しい気持ちでいられます。
金・銀・瑠璃・はりなどの宝石でできた宝の樹に囲まれていて
宝の池には金の砂、池のふちは宝石でできています。
そばには立派なお城があり、金・銀・瑠璃・はり・しゃこ・せきしゅ・めのうの宝石でできて いつも輝いています。
池には大きな蓮華がさいて、青・黄・赤・白の花からは それぞれの色の光がでて、とてもよい香りがします。
この美しい世界の土は黄金でかざられ、いつも音楽がきこえ、一日に六回曼荼羅(まんだら)の花が舞い降りてきます。
その国にすむ人は、朝お皿に花を盛り、仏様の国へとんでいっては、仏様の供養をします。
昼は自分の国に戻り、ご飯を食べてから この美しい世界を 散歩できます。
空にはみたことのない形の鳥や、きれいな色の鳥が飛びまわっています。
美しいびゃっこうに孔雀(くじゃく)
おうむに おしゃべりが上手な舎利(しゃり)
美しい声を出す迦陵頻伽(かりょうびんが)
不思議な姿のぐみょうちょう
鳥たちは 一日に六回鳴き、その音が 仏の教えに変化します。
その音をきくと、みんな自然とお念仏したいきもちになります。
この世界には苦しい・食べ物がない・殺し合いそういう言葉さえないのです。
鳥たちも阿弥陀様が人々に教えをとくために、姿を変化させたものなのです。
ここでは いつも心地よい風がふき、宝の樹はゆれて、まるで素敵な音楽のようにきこえます。
その音をきくと、また自然とお念仏したい気持ちになるのです。
阿弥陀様の身体からは光が輝き出て、その国をすべて照らしてくれます。
阿弥陀様のそばにいると、歳をとることがなく、寿命は仏様と同じなのです。
ここには仏様のお弟子様や菩薩様も大勢います。
このすばらしい世界で、すばらしい仏様に であえる国にみんな生まれたいと思うでしょう。
しかし今の世界で少し良いことをしても、お金があっても、この世界に生まれることはできません。
では どうすればよいのでしょう...
大人でも子どもでも、男でも女でもみな、阿弥陀様のやさしい心にふれて、毎日南無阿弥陀仏とお念仏すれば、
この世で命がおわるときには、阿弥陀様は 菩薩様や聖者らとともに、必ず迎えにきてくれます。
そして命のおわるとき、何も怖い思いをすることなく、すぐに阿弥陀様の極楽浄土にうまれます。
私はこのお念仏の大切さを 信じているし、みんなもこのことを知れば、この世界にうまれたいと願うでしょう。
阿弥陀様をたたえている仏様を私がたたえれば、同じように、その仏様たちも私の大切さをたたえて語るでしょう。
現実世界には たくさんの濁りや迷いがあるけれど、一生懸命考えさとり、すばらしいお念仏の教えをといたと言われるでしょう。
このように お釈迦様が語ると、きいていた者はみな大変よろこび、深く信じました。みなお釈迦様にお礼をして立ち去りました。
佛說阿彌陀經
姚秦三藏法師鳩摩羅什奉詔譯
如是我聞 一時佛 在舍衛國 祇樹給孤獨園 與大比丘衆 千二百五十人倶 皆是大阿羅漢 衆所知識 長老舍利弗 摩訶目犍連 摩訶迦葉 摩訶迦旃延 摩訶倶絺羅 離婆多 周利槃陀伽 難陀 阿難陀 羅睺羅 憍梵波提 賓頭盧頗羅墮 迦留陀夷 摩訶劫賓那 薄拘羅 阿㝹樓駄 如是等 諸大弟子 并諸菩薩摩訶薩 文殊師利法王子 阿逸多菩薩 乾陀訶提菩薩 常精進菩薩 與如是等 諸大菩薩 及釋提桓因等 無量諸天 大衆倶
爾時佛告 長老舍利弗 從是西方 過十万億佛土 有世界 名曰極樂 其土有佛 號阿彌陀 今現在說法 舍利弗 彼土何故 名爲極樂 其國衆生 無有衆苦 但受諸樂 故名極樂
又舍利弗 極樂國土 七重欄楯 七重羅網 七重行樹 皆是四寶 周帀圍繞 是故彼國 名曰極樂
又舍利弗 極樂國土 有七寶池 八功德水 充滿其中 池底純以 金沙布地 四邊階道 金銀瑠璃 玻瓈合成 上有樓閣 亦以金銀瑠璃 玻瓈硨磲 赤珠碼碯 而嚴飾之 池中蓮華 大如車輪 青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光 微妙香潔 舍利弗 極樂國土 成就如是 功德莊嚴
又舍利弗 彼佛國土 常作天樂 黄金爲地 晝夜六時 而雨曼陀羅華 其國衆生 常以淸旦 各以衣裓 盛衆妙華 供養他方 十万億佛 即以食時 還到本國 飯食經行 舍利弗 極樂國土 成就如是 功德莊嚴
復次舍利弗 彼國常有 種種奇妙 雜色之鳥 白鵠孔雀 鸚鵡舍利 迦陵頻伽 共命之鳥 是諸衆鳥 晝夜六時 出和雅音 其音演暢 五根五力 七菩提分 八聖道分 如是等法 其土衆生 聞是音已 皆悉念佛念法念僧 舍利弗 汝勿謂此鳥 實是罪報所生 所以者何 彼佛國土 無三惡趣 舍利弗 其佛國土 尚無三惡道之名 何況有實 是諸衆鳥 皆是阿彌陀佛 欲令法音宣流 變化所作 舍利弗 彼佛國土 微風吹動 諸寶行樹 及寶羅網 出微妙音 譬如百千種樂 同時倶作 聞是音者 皆自然生 念佛念法念僧之 心舍利弗 其佛國土 成就如是 功德莊嚴
舍利弗 於汝意云何 彼佛何故 號阿彌陀 舍利弗 彼佛光明無量 照十方國 無所障礙 是故號爲阿彌陀 又舍利弗 彼佛壽命 及其人民 無量無邊 阿僧祇劫 故名阿彌陀 舍利弗 阿彌陀佛 成佛已來 於今十劫 又舍利弗 彼佛有無量無邊 聲聞弟子 皆阿羅漢 非是算數 之所能知 諸菩薩衆 亦復如是 舍利弗 彼佛國土 成就如是 功德莊嚴
又舍利弗 極樂國土 衆生生者 皆是阿鞞跋致 其中多有一生補處 其數甚多 非是算數 所能知之 但可以無量無邊 阿僧祇劫說 舍利弗 衆生聞者 應當發願 願生彼國 所以者何 得與如是 諸上善人 倶會一處 舍利弗 不可以少善根 福德因緣 得生彼國
舍利弗 若有善男子善女人 聞說阿彌陀佛 執持名號 若一日 若二日 若三日 若四日 若五日 若六日 若七日 一心不亂 其人臨命終時 阿彌陀佛 與諸聖衆 現在其前 是人終時 心不顛倒 即得往生 阿彌陀佛 極樂國土 舍利弗 我見是利 故說此言 若有衆生 聞是說者 應當發願 生彼國土
舍利弗 如我今者 讚歎阿彌陀佛 不可思議功德 東方亦有 阿閦鞞佛 須彌相佛 大須彌佛 須彌光佛 妙音佛 如是等 恒河沙數諸佛 各於其國 出廣長舌相 徧覆三千大千世界 說誠實言 汝等衆生 當信是稱讚 不可思議功德 一切諸佛 所護念經
舍利弗 南方世界 有日月燈佛 名聞光佛 大焰肩佛 須彌燈佛 無量精進佛 如是等 恒河沙數諸佛 各於其國 出廣長舌相 徧覆三千大千世界 說誠實言 汝等衆生 當信是稱讚 不可思議功德 一切諸佛 所護念經
舍利弗 西方世界 有無量壽佛 無量相佛 無量幢佛 大光佛 大明佛 寶相佛 淨光佛 如是等 恒河沙數諸佛 各於其國 出廣長舌相 徧覆三千大千世界 說誠實言 汝等衆生 當信是稱讚 不可思議功德 一切諸佛 所護念經
舍利弗 北方世界 有焰肩佛 最勝音佛 難沮佛 日生佛 網明佛 如是等恒河沙數諸佛 各於其國 出廣長舌相 徧覆三千大千世界 說誠實言 汝等衆生 當信是稱讚 不可思議功德 一切諸佛 所護念經
舍利弗 下方世界 有師子佛 名聞佛 名光佛 達摩佛 法幢佛 持法佛 如是等 恒河沙數諸佛 各於其國 出廣長舌相 徧覆三千大千世界 說誠實言 汝等衆生 當信是稱讚 不可思議功德 一切諸佛 所護念經
舍利弗 上方世界 有梵音佛 宿王佛 香上佛 香光佛 大焰肩佛 雜色寶華嚴身佛 娑羅樹王佛 寶華德佛 見一切義佛 如須彌山佛 如是等 恒河沙數諸佛 各於其國 出廣長舌相 徧覆三千大千世界 說誠實言 汝等衆生 當信是稱讚 不可思議功德 一切諸佛 所護念經
舍利弗 於汝意云何 何故名爲 一切諸佛 所護念經 舍利弗 若有善男子善女人 聞是諸佛所說名 及經名者 是諸善男子善女人 皆爲一切諸佛 共所護念 皆得不退轉 於阿耨多羅三藐三菩提 是故舍利弗 汝等皆當 信受我語 及諸佛所說 舍利弗 若有人 已發願 今發願 當發願 欲生阿彌陀佛國者 是諸人等 皆得不退轉 於阿耨多羅三藐三菩提 於彼國土 若已生 若今生 若當生 是故舍利弗 諸善男子善女人 若有信者 應當發願 生彼國土
舍利弗 如我今者 稱讚諸佛 不可思議功德 彼諸佛等 亦稱說我 不可思議功德 而作是言 釋迦牟尼佛 能爲甚難 希有之事 能於娑婆國土 五濁惡世 劫濁 見濁 煩惱濁 衆生濁 命濁中 得阿耨多羅三藐三菩提 爲諸衆生 說是一切世間 難信之法 舍利弗 當知我於 五濁惡世 行此難事 得阿耨多羅三藐三菩提 爲一切世間 說此難信之法 是爲甚難 佛說此經已 舍利弗 及諸比丘 一切世間 天人阿修羅等 聞佛所說 歡喜信受 作禮而去
佛說阿彌陀經